誰も知らない、君に釘付け。〜彼の隠れた裏の顔〜
「あああいいね、似合うよ〜可愛いよ〜!!」
「そ、そうですか……?」
それからどれくらい経ったのかな。
これでもかってくらい、たくさんの服を着た。
私に服を合わせながら、詠海さんは眉をひそめた。
「……いくら趣味だからって、馴れ馴れしかったよね。
でも、愛果ちゃん可愛いかったからついっ」
「か、可愛いとか……ええっ!?」
どうしよう、恥ずかしい!!
「それじゃあ最後にこれ……着てもらえる?」
着替えたら教えてねって、手を振りながら、詠海さんは部屋から出て行った。
き、切り替えが早い……!
驚きつつも、渡された服を見る。
「……え、これって」