そんな僕でも愛してほしい。〜拾われた彼らとの運命〜

「なんで?私、なんかしたかな?流星!」

ベランダで私は崩れ落ちた。目からは、水滴が一滴、また一滴と零れ落ちた。


『光、どうしたの?なんで泣いてるの?』


声がした方を振り向くと、そこにはさっき寝たと思っていた慧が心配そうにこちらを見ていた。

「なんでもない。なんでもないよ、大丈夫。」

そう言った私の口とは逆に、涙はずっと落ち続けた。慧は戸惑いながらも、はいと手を差し出してくれた。

バサッ

気づいたときには、私は慧の中にすっぽりおさまっていて、背中を優しくポンポンと叩いてくれた。


『あのね光、誰かが言ってた。
花は水を貰って育つ。人間も涙を流して育つ。
って言ってた。確かにそうだよね。人は失敗して成長するんだよ。
だから、光。何回失敗してもいいんだよ。なにがあったかは知らないけど、大丈夫。またやり直せるよ。』


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