二度目の初恋
「ね~何やってんの?もう仕事終わったんだよね。だったら帰れば」

これだもん。

頼みたくてもこれじゃ~言ったところで良い返事などもらえるわけがない。

もう~諦めて着替えが出来る多目的トイレで着替えよう。

「わかりました。それでは失礼いたします」

私はゆっくりと一礼するとキッチンに行き、エプロンを外すと置いていた大きめのバッグに

畳んだエプロンをしまい掛けた。

そして玄関へ向かおうとした時だった。

「ねえ~いつもそんな大きなバッグ持ってきてるの?」

馬鹿にしたように理人は鼻で笑った。

ここまでくると理人の態度にイライラを通り越してどうでも良くなる。

「いつもではありませんが」

「ふ~~ん。で、何はいってんの?」

箸を持った手で綿のバッグを指さしながらゆっくり目を合わせる。

「何だっていいじゃないですか。それでは失礼します」

着替えですなんて言ったら何を言われるかわからない。

わたしは回れ右をし、玄関へ向かおうと歩き出す。

だが・・・・

エプロンを慌ててバッグに押し込んだ為紐が出ていたのだ。

それに気付かなかった私はエプロンの紐を履いていたスリッパで踏んで

ツルツルの廊下でつんのめって

―ドテッ
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