二度目の初恋
「わ、私だって本当はぜーんぜん、大丈夫じゃない。大丈夫じゃないけど
大丈夫って言わないと時任さんに迷惑掛けちゃうとか・・・嫌われるかなとか・・・」

もう顔は火照るし、恥ずかしくて直視出来ないし・・・

「円」

「は、はい」

「2人とも大丈夫じゃないじゃん。
だったら・・・今日は帰さない」

私が愕くよりもキスの方が早かった。

「んっ・・・んっ」

最初がドキドキしてたのにキスの時間が長ければ長いほど

ドキドキが安心に変わってそれから愛おしさが加わって

いつの間にか離れた手は時任さんの背中まわっていた。

「円・・・好きだよ」

キスとキスの合間に私を呼ぶ甘い声に会えなかった時間や

今日の大変だった仕事の疲れも吹っ飛んじゃうぐらいの効果があって

好きな人と触れあうって凄い事なんだって思った。

だから私もそれに応えるように

「私も好きです・・・時任さん」と恥ずかしいけど勇気を出して言ってみた。

すると時任さんは私のおでこに自分のおでこをくっつけてきた。

「嬉しいけどどうせなら名前で呼んでよ。っていうかもう時任さんは禁止」

「え?禁止ってじゃあ-」

「聡」
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