ダブル王子さまにはご注意を!



けど、林に入ってすぐ異変に気付いた。


自分以外の足音が聞こえる……!?


この時期落葉樹は葉を落とすから、地面には敷き詰められたように落ち葉がある。それを踏みしめてる音が、自分一人のものだけじゃない。


(え、待って……私、誰かにつけられてるの!?)


え、何で!?


単なる一般人の私を狙ってる……?


(さっきの銃撃も私を狙って……? ううん、そんなことない! だって私は単なる一般人だよ? 多少だらしないけど至って真面目に生きてたし、犯罪もしたことないし。高貴な生まれだとか、ずば抜けた才能があるとか、お金持ちって訳じゃない……そうだ。なんかの間違い!足音は野良猫かなんかだよ)


そう。さっきも一樹を狙ってたか、郁美がターゲットだったんだ。私は巻き込まれただけ……。


(なら、それはそれで大変じゃん! だから一樹は護衛を郁美につけてたんだ)


郁美の実家はお金持ちそうだし、もしかすると父親が権力者で狙われ易いのかもしれない。


(もしもそうなら、私も気をつけなきゃね。郁美が襲われたりしないように。いざというときのために撃退用の防犯グッズでも買おうか……郁美は車椅子だから私が守らなきゃね)


せっかく友達になってくれたんだから、できることはしてあげたいと思った。


< 119 / 235 >

この作品をシェア

pagetop