ダブル王子さまにはご注意を!
「一般人て……そりゃわかってるよ! だけど当事者……たぶん被害者なんでしょ!? それでもダメなの?」
「はい。あなたの身分が今のままなら一生知る機会はないでしょう」
何だか急に突き放された気がして、カッと頭に血が昇る。自分から無関心と言いきっておいて勝手なものだけど、なんか頭にきた。
「なによ、それ!? 私だって知りたいのに!」
「ですが、今のままでは僕でもどうしようもありません……が、一つだけ方法があります」
「え、な……何、それ!? 教えてよ!」
思わずベッドから立ち上がって、夏樹を見上げた。すると、彼はとんでもない提案をしてきた。
「僕と結婚しませんか、真由理」
「は……はぁあああ!?」
今、コイツなんつった!?
「あんた、頭がおかしくなった?」
「ひどいですね。けど、僕は極めて真面目ですよ。あなたを妃にすれば、当然あなたは王族になりますから。トップシークレットにも触れるチャンスができます」
「……って、それだけのために?」
軽い、なんかもう軽すぎる! プロポーズには憧れてたけど、こんなにもあっさりされるものなの!?
「いえ。僕があなたに好意を抱いてるのは事実ですから」