ダブル王子さまにはご注意を!
パラパラと捲って目的の写真を見つけた。
幼稚園の入園時に謎の女の子と手を繋いでる写真。
「ね、お母さん。この手を繋いだ女の子……だれ?」
「…………」
途端に、お母さんから表情が消えて色がない顔に変化する。
「……なんでそんなことを急に訊くの?」
「え……っと」
何だか、お母さんの様子がおかしい。よほどの理由がないと訊けなさそうな……。
過去を知りたいからなんて言えば、日下部刑事と同じように知らなくていいなんて言われそう。けど、仮にも親子。お母さんの思考パターンは把握できてるから、一度さりげなく引いてみることにした。
「いや、最近アルバム見返してね、気になっただけ。ほら、私昔はフリフリ着てたじゃん。今やったらイタイけど、この頃はまぁまぁ可愛かったよね~」
「そうねぇ……あんたもあの頃は素直で可愛かったわぁ」
来た! と私はガッツポーズをとりたくなった。お母さんは案外乗せやすいツボがあるから、それを押せばチョロいチョロい。
「ほら、このワンピなんて今はちょっとアレだけど。めっちゃ可愛くない?」
「ああ、それはお揃いで買ったものよ」
ぽろん、とお母さんはあっさり喋った。
「え、やっぱり梨花と?」
「ううん、違うよ。ナツキちゃん……だったかねえ。あの子とはよくお揃いの服を着たじゃない」
「……!」
掴んだ! と私は叫びたくなった。