ダブル王子さまにはご注意を!
「LINEで聞いてたけど……マジネタだったわけね」
ため息をつきながら香織がそう言えば、お母さんが胸を押さえて頷いた。
「そうなのよ。夏樹さんから“真由理さんにプロポーズしてます”……って聞いた時は、驚き過ぎて心臓が止まりかけたもの」
……母よ。どんだけ衝撃を受けたんですか。てか、心臓止まらなくてマジよかったよ。
「梨花は来春結婚するからいいけど、真由理はぜんぜんそれらしい話なかったでしょ。だから余計にびっくりしてしまって……」
「確かに、真由理は小学生から今まで10失恋中ですから」
……うぉ~い、香織さんや。さりげなく親に恥を晒さないでくださいますか。恥ずかしすぎてこっちが死にそうなんですが。
「そうよね……真由理はいい子だけど、ちょっとガサツで家事はできないし。女の子らしさはないし。不器用で世渡り下手だし、記憶力悪いし、ドジだし、勘違いが激しいし、部屋は汚いし、化粧はしないし……けどかわいいのに。どうしてかしらねえ? って思ってたの」
「……お母さま……さり気に娘を盛大にディスってくれてアリガトウゴザイマス」
母ちゃんの並べたの、欠点ばかりやないかい!