ダブル王子さまにはご注意を!



次に喫茶店に入ってケーキとジュースを注文した。ちなみに郁美の担当看護師さんにはきちんと確認して、それくらいならとOKをもらってる。


「……うわぁ、またマニアックなの選んだね。麩菓子と金平糖か」

「金平糖はお星さまみたいでとてもきれいでしたから……」


はにかみながら微笑む郁美は、興奮の名残かまだ頬が赤い。


う~やっぱり美人だわ~。透き通った白い肌が赤く染まるのはなんかなまめかしい……って! 断じて私は変態じゃないぞ。


「そっか、やっぱり郁美は遠足とか経験ないんだ?」

「学校はすべて付属でしたから……遠足とは言ってもすべてリムジンバスでの見学で、お食事も特定の3つ星レストランにパリで修行したパティシエのスイーツが相場でしたから」

「やっぱセレブは違うわ……けど、こういうのも悪くはないでしょ」

「はい。まぁ、美味しそうなケーキ」


お喋りの途中でケーキがやって来た。


本番で修行したパティシエほどじゃないかもしれないけど、ここの喫茶店の手作りケーキは美味しいしかわいらしい。猫を模したケーキに、郁美はスマホのカメラを向けてた。


「食べるのはもったいないですわね」

「そうだね。でも食べないと逆にもったいない! ほら~」


私がかばちょ! と郁美の猫ケーキを掬って口に入れると、郁美はむくれた。


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