ダブル王子さまにはご注意を!
数十億円のレッドダイヤ!? あのチープな玩具の中に??
「嘘……でしょう。だって……あれはただの玩具で」
「オレも思い出すまでは信じられなかった。だが……本当の話だ。オレは確かにあの中にレッドダイヤを仕込んでおまえに渡した。とあるデータとともに」
「え、データ!?」
「おまえだけがパスワードを知っている……国家機密に関わる最重要データだ」
ぎょ、と目を剥きそうになった。私だけが知ってる? じゃあ そのパスワードを使ってデータを引き出せば、困る人たちがいるってこと!?
「あ、あんたなんてことをしてくれたのよ! だから私が狙われ続けてきたわけ? だから私がモテなかったわけ!?」
「……モテないのは自己責任……いや、何でもない」
ぎろりと睨み付けてやれば、一樹は途中で目を逸らしたし。
「結局、あんたのお陰で私の生活めちゃくちゃじゃない!?
責任、取ってよ責任!」
「いや、今はそれどころじゃないだろ。それに実際にあんたの相手はオレが……あ」
なにか言いかけた一樹は、急に口を押さえて頬を赤らめる。は? と思いながらも、なぜだかこちらまで顔が熱くなった。