ダブル王子さまにはご注意を!



ワンルームのアパートに帰ると、すぐに洗濯物を取り込んで畳むとタンスやクローゼットにしまう。掃除は朝したばかりだし、後は……と家事のやり残しをチェック。


脱いだ服はきちんとハンガーにかけて、必要ならお手入れもしておく。特にシワや匂いはすぐにとらないと。


それからメイク落としと洗顔をしてお肌の状態をチェック。ムダ毛のお手入れも。


「ふ~さっぱりした」


タオルで軽く顔を叩きながら戻ると、LINEの通知が入ってた。


【恭介さんって案外子ども好きなんですね。遊園地で迷子にすごくよくしてくれてました】

「お、郁美も順調のようだね~よかった、よかった」


二人と知らない子どもの写メが添付されてたけど、まるで親子みたいで違和感ない。このまま家族って言っちゃってもいいんじゃない? って返したら照れたスタンプが返ってきた。


【毎日恭介さんに支えられて生きていけることがすごく嬉しいです。彼がいてくれるからわたしは命があるんですから。わたしでよければずっと一緒にいたいです】

【そっかぁ、よかった。郁美もやっとふりきれたかな?】

【はい。真由理さんにはとてもご迷惑と心配をお掛けして申し訳ありませんでした……でも。あのお陰でわたしは生まれ変われた気がします】


郁美が語る3年前の出来事……私の手にした赤いペンダントを巡る一連の騒動のことだった。


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