ダブル王子さまにはご注意を!



「ホント、真由理さんは真面目ですよね」


ぷう、とむくれる彼は小柄でまだ高校生位に見えるからまだ可愛く見えるけどね。


けど、そんな彼から予想外の言葉が飛び出した。


「一樹さん、でしたっけ。真由理さんが好きな人は」

「……!」


足早に去ろうとしたのに、思わぬ名前を聞いてその場で硬直した。


「……な、なんでその名前……」


馬鹿みたいに狼狽えれば、それが事実と認めることになるのに。私は明らかに動揺を隠せずにいた。


「香織さんから聞きました。あなたがずっと一途に想ってるひとの話を……でも、卑怯かもしれませんけど。ぼくも本気なんです。その人に負けないほど好きな自信はあります」


白い息を吐きながら鼻を赤くして告白する後輩くん……だけど。その顔は紛れもなく男のもので。真剣な眼差しを私に向けてきたから、ドキッとしたのは否定できなかった。


「……クリスマス。もし希望がないならぼくと逢ってください。ぼくなら何年も放っておくなんて無責任なことはしません。悲しい想いも……だから」


熱い眼差しに頬が染まるのを感じながら、さっきとは違う揺れる気持ちを感じてた。


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