ダブル王子さまにはご注意を!



「え?早乙女さん料理しましたっけ?」


なに言ってんですかこの人? ってのが顔に出てたと思う。早乙女さんは気まずそうに頬を指で掻いた後、しどろもどろに言い訳を始めた。


「いや……料理が好きなのはホント。仕事が忙しいから買い物行くのも難しいけど……実家にいたころは度々飯作ってたんだよ? これだけ作れるなら料理のレパートリーありそうだから、簡単なメニューを教えてもらいたいなって思って」

「…………」


(苦しい、苦しすぎますよ早乙女さん。周りもドン引きしてますってば)


いつもカップラーメンにお弁当、もしくはコンビニの麺にどんぶりというお食事風景しか見たことがなかったのに。急に料理好きをアピールされても信用できない。


というか、明らかに女子力高そうな架空の友達が気になって仕方ないって感じですよね? 仮にも振った相手に新しい恋人候補を紹介しろって……いくらなんでも無神経じゃありませんか?


ムカムカきた私はきっぱりと言い切った。


「すみません、その子とあなたを会わせる訳にはいきませんからお断りします」


< 28 / 235 >

この作品をシェア

pagetop