ダブル王子さまにはご注意を!
「うわぁ、懐かしいなあ」
次に向かったのは近所の駄菓子屋。御年80近いおばあちゃんがやってて、幼い頃からお世話になってる。
狭い店内には相変わらず日用品と文具とお菓子や玩具がごっちゃになってて、カオス状態。だけど何があるかわからないからこそ楽しい。
「おばあちゃん、お久しぶり! 元気してた?」
「ああ、中西さんとこのじゃじゃ馬かい。またずいぶん大きくなったもんだね」
丸いメガネを押し上げたおばあちゃんが、相変わらずな毒舌を吐いてくれる。私が小さな頃からだから慣れたもの。
「これでもちょっとは大人になったから!」
「そうかい? それにしちゃ化粧っけはないし、男みたいな格好してて全然変わらないように見えるよ」
「うぐっ……」
おばあちゃんにぐうの音も出ないほどやり込められて、肩を落とせば入り口から笑い声が聞こえる。だけど、おばあちゃんはそちらをじろりとねめつけた。
「デカイ男が二人も突っ立ってんじゃないよ。商売の邪魔だ。買わないなら客じゃないからさっさと帰んな」
「うぷぷ……」
大の男二人はハリウッド男優並みのまばゆすぎるイケメン様なのに、おばあちゃんにかかれば形無しだ。その後、夏樹は電球交換を。一樹は荷物運びを命じられ、こき使われた。