ダブル王子さまにはご注意を!
「うんうん、だいぶマシになった」
香織がそう請け負ってくれて、ほっと一息。他人の目よりも彼女の判定が一番怖いからね。
「ね、だいぶ可愛くなったでしょ?」
「……そうですね」
なぜか香織が夏樹に向けた目は挑発的なもので、彼は柔和な笑顔を崩さずに同意をする。
「正直に言えば驚きました。真由理も磨けばもっと光りそうですね」
「当然でしょ! だってあたしの友達なんだから。今までがダメダメ過ぎただけで、素材は決して悪くはない。だ·か·ら……あんまり舐めた態度だと……いつか絞めるからね?」
コキッと指を鳴らす香織さん。あなた……確かに小学生からとある武術を習って、今も美容と健康のためにと続けてますけど。それを暴力沙汰に使わないでくださいね……お願いですから。
「さ、次は? 記憶探し? それとも」
「まだお礼をしたりませんから、もう少しだけお付き合い願えますか?」
何だかノリノリな香織とは反対に、こちらは気が進みませんがね……。
で。
なぜ、ブランドショップの美人さんがついてくるんでしょ?