ダブル王子さまにはご注意を!
「だけどさ~やっぱ、何だかんだ言って……男は女の子っぽい子が好きなんだよねぇ」
気が大きくなった私は一樹が止めないのをいいことに、新しい缶を開ける。堰を切ったように今までの恋愛遍歴(失恋しかないけど!)を語ってた。
それこそ、小学3年の初恋に破れたところから今まで十連敗中の失恋歴を赤裸々に。
いつもならすぐに突っ込んでくる一樹が珍しく黙って聞いてくれるから、酒の勢いもあってついつい口が動いてしまう。
「小学生から外見ばっか好きになってる私も人のこと言えないけどね~……大概の男はふわふわのかわいい女の子や美人が好きでさ~~平々凡々って言えない私に最初から勝ち目はないよね。
ま、自分でもこのままじゃダメダメって判ってるけどさ……。努力が足りないって……カオからも散々言われてるし。
でも、やっぱ二歳下の妹に先越されて肩身狭いのよ~」
何だかしっちゃかめっちゃか。言いたいことを考えもせず口走ってるせいで、話の整合性なんてございません。
けど、カオ以外に愚痴るなんていつ以来だろう。最近はカオもきっついアドバイスばかりしてくるから、言いにくくなってたんだよね。だからリミッターが外れたみたいに、好き放題言えるのはホントに久しぶりだった。