Pathological love 番外編
「黒木先生…………結構ストレートですね?」
「フフッ……そうでしょうか?仕事柄よく相談される話題なので。それでも確かに女性に対しては直接過ぎましたね?申し訳ありません。」
ちっとも申し訳なさそうな顔もせず、黒木先生は私に謝った。
なんでもお見通しの様な、あの目で。
「いえ…………その通りなので構いません。先生……私、今凄く幸せなんです。毎日彼が傍に居て、私に笑い掛けてくれる。そんな毎日を穏やかに過ごす事が出来て、幸せ過ぎて怖いくらいなんです。これ以上の幸せを願うなんて、きっと罰当たりですよね……?それなのに私は…………」
「あははははっ!!!」
話の途中で、初めて耳にする大きな笑い声に、私は一瞬それが目の前の黒木先生から発せられるものだと信じられなかった。
「えっ?!!」
「あははははっ!……ククッ……すいません!……すいません!!」
「どうして爆笑なんですか??」
「いや、本当に可愛い悩みだなぁっと思って!……ククッ……!」
黒木先生は弁解しながらも、まだ笑いを堪えている。
「先生~……私、真剣に相談しているんですけど……?」
「こうゆう可愛い悩みは、女性の情報誌のsex特集など参考にされたらいかがでしょうか?」
「……もう、いいです!聞いた私がバカでした……失礼します!」
私は横に置いていたバックを掴むと、勢い良く立ち上がった。