Pathological love 番外編

「ちょっと待ってください!!男目線のアドバイスならお教え出来ますけど?」


魅力的なフレーズに、思わずソファーに座り直した。


「男目線……ですか?」


「はい。好きな女性にどうsexを誘われたら嬉しいか。一般的な男性の意見、聞きたくないですか?」


「是非!!」


この後、私は色んな方法と、心理学的なテクニックをレクチャーして貰い、夜遅くに帰宅の途に着いた。

途中途中に連理には報告を入れて、今し方も帰宅のメールをしたけれど、返信は一つも無かった。


「どうしたんだろ?既読なってんのに返信無しなんて……おかしい……。」


タクシーから降りて、ふとマンションの入口に目をやると、腕を組んだまま壁に凭れている連理が居た。


「えっ?連理、どうしたの?」


黙ったまま私の方へとツカツカと歩み寄ると、彼は私の腕を掴んで、部屋へと引っ張っていった。

強引に引かれる手首が少し痛い。

玄関に入るなり私の方に振り向くと、後ろのドアにわざと音を立てるように掌を押し当てた。


「病み上がりの出勤初日なんだから、早く帰れって言っただろ?…………俺の話、聞いてなかった?」


怒っている真剣な瞳は、その奥に心配の色を滲ませている。

本当に心配してくれてたんだ…………。

彼の言葉を軽く考えていた事に、私は心から後悔した。


「……ごめんなさい………………。」



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