Pathological love 番外編

拭き残しの歯磨き粉は、跡形もなく彼に拭き取られたのか、全く残っていなかった。


(もぉ~ヤダヤダヤダ!!恥ずかしい~!!)


「行ってきます!!」


「今日は初日なんだから、無理しないで早く帰って来いよ?」


「分かった!!」


私は恥ずかしさの余り、そのまま声を張り上げて玄関を飛び出した。


「はぁ………………。したいと思うのは、私だけなのかな……?」


少し寂しい気持ちが湧き上がる。


「あーーーー!!!今日は初日なんだからしっかりしなくちゃ!!仕事モードに切り替え!!よしっ!!」




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