Pathological love 番外編
「うんうん!!」
「ちゃんと彼と結婚を前提に付き合う事になったんだけど…………ないの。」
「ん?何?聞こえなかった。」
「だから、してないの。」
「ん?何を…………えっ?えーーーーーーーー!!!嘘?………………戻って来てから、結構経つよね?」
「…………うん。地味にくるその言葉。」
「何で何で?!」
「それは私が聞きたいよ………。」
「そう……だよね?」
友の同情の眼差しがキツくて、私はテーブルに突っ伏した。
「何がダメなんだろ?恋愛事とかずっとして無かったから、どうしたらいいのか全然分かんない。」
「う~ん。要するに切っ掛けが欲しいって事だよね?」
「うん。それから……いや、うん……そう。」
「じゃあさ、お祝いとかしてみたら?綺麗な格好してデートしてホテルもいいし、のんびり手料理でお家デートでもいいんじゃない?令ちゃんお料理出来る様になったんでしょ?」
「手料理?!…………それ、凄くいいかも!!友凄い!!ナイスアイディア!!!」
「婚約のお祝い、まだ二人でしてないんでしょ?」
「うん、その口実もいいね!!」
かくして、私の初めてのサプライズ大作戦が、意気揚々と幕を開けた。