いきなり花嫁とか、ふざけんなです。
☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆


「ここの部屋は貴賓室です。」


と、いうことで。

ご飯終了後から、ハルクさんに城を案内をしてもらっています。


デューノさんのいる場から離れられるのはいいのですが、このハルクさんという人。

なんか、なんとな~く胡散臭いオーラを放っているので、注意が必要そうですね。



まぁ、それはそうと。

へー。

お城って、やっぱり大きいですねぇ。

案内とかされても、一日で覚えるのは不可能です。

一人では絶対に迷子になっちゃいますよ!


……まぁ、それは私が絶望的な方向音痴であることも原因でしょうが。


「こちらの階段はあちらの棟に続くものですが、貴女には関係のないところなので、行かないで下さい。」


キラキラ~の笑みを保ったまま、ハルクさんは色々と説明します。


む。


「行かないで」とか言われたら、行きたくなっちゃいませんか?

あそこには、何があるのでしょう。


エゼナの秘密がある!とか?

はたまた、デューノさんの愛人100号の部屋とかの最っ低なところとか?

……まぁ、私がここにいる時点でそれはないでしょうが。


「……何をお考えですか、ソフスリー嬢?」


……なーんてことを考えていたら、笑顔を向けられました。

はい、笑顔に見えないスマイル(無料)をいただきました!

アリガトウゴザイマス!


「……いえ、何も。」

「そうですか。てっきり、失礼なことでも考えていらっしゃるのかと思いましたので。」


ニコリ。

はい、もうその笑みはホラーです。


な、何言ってやがるんですか、この人。

怖いです。

本当に!!

なんで、そんなこと分かるんですか!?


……あ。

もしかして。

「ハルクさんの魔法って、人の心を読むとかそんな魔法ですか?」

もしもそうだったら、本気で嫌です。

こっち来んなです!とか言っちゃいそうですね。


で、その答えは。


「もし、そうだとしたら何ですか?」


あ、当たりなパターンですよね、コレ。

うわぁ~。

怖い笑顔がまた更に怖く見えます。

こっち来んなです!


「わ、私の心の叫びとか知っていたんですか!?」

「ふふふ。」

「っ~~~~~!!」


意味深な含み笑いしないで下さい!


恥ずかしくて、顔から火が出そうなんですが!!


もう、何を思ったとか一々覚えていませんが、絶対、私、相手が超不愉快に感じることとか思ってますよね、うわぁ~!!

よく私、今まで怒られませんでしたね!?

あ、もしかして、今まとめて怒りをぶつけられるパターンですか!?


ありえそう……。


なにそれ、怖いです!!!!


「ど、どうかお手柔らかに……!」


怖いです!!

ガクブルです!

ハルクさん、どうやって怒るのでしょうか。

あんまり想像できませんが、想像とかしたくありません!


と、私がそんなことを考えていると……。



「なるほど。」




ん?

な、何がなるほどなんでしょう?


次の言葉は、意外な言葉でした。





「ソルデが気に入った理由が、なんとなく分かりました。」





……はい?


なんということでしょう。

ハルクさんは顎に手を当て、面白そうにこちらを見ているではありませんか。

実に理解不能です。


……というか、私、ソルデに気に入られたんですかね?

まだほんの少ししか話していないのですが。


あと、怒られるのは?



「……あの?」


いや、別に怒られたいとかドMな趣味とかありませんよ、私。

でも、訳わかんなくてそう聞きました。


すると。



「あぁ、私の魔法はそんな魔法ではありませんよ。」

「ん!?」

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