いきなり花嫁とか、ふざけんなです。
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「あ、あった。」


ふぅ……やっと、『魔法使い』について書いてある本の棚を見つけました。


こんなにも広い部屋だから、かなり探しましたよ。

ハルクにどこら辺にあるのか聞いておけばよかった、とちょっぴり後悔しました。


「案外、少ないんですねぇ。」


棚を見た、最初の感想がそれです。


他のシリーズの本は棚いっぱいにあるのも多いのに、魔法についての本は、隅っこのほうにチョロンとあるだけなんです。

どうして、こんなに少ないんでしょうね。


不思議に思いながら、しゃがんで一冊の茶色い本に手を伸ばします。


「おっと。」


重い。


よろけてコテンと倒れそうになるのを、足で踏ん張ってこらえました。

せ、セーフ。


「よいしょっと。」


そんな掛け声で、本を近くの机に下ろします。


お婆ちゃんみたいとか言わないで下さい。

この子、重いんですもん。


と、ちょっぴり苦労して見つけた本を、ポンポンと叩きながら、

「さてと。」

始めますか。


私の調査は、幕を開けたのでした。

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