【完】私の甘い彼氏様
「美亜、ほかに行きたいとこある?」
私が運ばれてきたスイーツ達を感嘆の声を漏らしながら食べていると碧から聞かれる。
「ん~。じゃあ、今日はうちに来る?」
私が何の気なしに言った言葉に碧がビクッと反応する。
何だろう…??
「どうかした?」
「今日美亜の親っているの?」
「いるよ?」
私の親に会うのが怖いのかな。
お母さんもお父さんもお兄ちゃんも弟も妹も全然怖くないんだけどなぁ。
実は家族に彼氏が出来たって報告した時から、家に連れてこいだの、どんな人だだの問いただされていた。
だからうちは急に行くってなっても全然ウェルカムなんだ。
「お前はそれでいいの?」
「どういう意味?」
「やっぱいいや」
碧どうしたんだろう?
なんか様子がおかしい。
「行ってもいいのか?」
「うん!もちろん」
私が誘ったのに来ないでなんて言うわけないしね。
「じゃあお邪魔しようかな」
「うんっ!」