【完】私の甘い彼氏様
「美亜のお母さん、やっぱり綺麗だな。美亜にそっくりだよ」
「そう?でも、碧お母さんに会ったことあるよね?」
「朝も帰りもじっくり見る時間ねーからな。」
「そっか。」
私の部屋は三階の一番手前。
家は三階建てで、一階はリビングとキッチン、ダイニング、両親の部屋。
二階はお兄ちゃんと弟の部屋と洗濯部屋とお風呂。
三階は私の部屋と読書部屋と物置。
ちなみに妹はまだ小さいので部屋はない。
「ここが私の部屋だよ。三階には基本的に誰もいないから。ちょっとここにいてね」
「おう」
碧を私の部屋に置いて、私はお菓子とジュースを取りに一階へ。
運動音痴な私には一階と三階の往復はキツい。
日頃の運動不足がこんなところで響くなんて…。
「美亜たん、美亜たん!」
私に寄ってきたのは2才の妹の綾羽(アヤハ)。
「どうしたの?」
「美亜たんの彼氏しゃんいる?」
「いるよ?」
「綾羽もみたい~!」
「ちょっと待ってね」
綾羽をだっこしてリビングへ。
どうしよう?
碧小さい子大丈夫なのかな?