【完】私の甘い彼氏様






「おう!美亜!彼氏はどこだ?」


「あっ!姉ちゃん、彼氏は?」


「美亜!彼氏かっこいいんだって!やるな!」





なんで私の家族はこうなのっ!

だから綾羽まで彼氏とか言ってるのね!?





「お父さん!貴!孝ちゃん!碧が来たときもそんな反応だったら怒るからねっ!」




珍しく怒る私に家族は目が点。


ちなみに貴とは弟の貴哉(タカヤ)。

孝ちゃんとは兄の孝(コウ)。




「美亜たん?怒ってるの?」


「ごめんね、綾羽。」




綾羽を下ろしてお盆にお菓子とジュースを乗せる。




「美亜たんだっこ!だっこ!」


「お盆持ってるからごめんね」


「やだやだ!」




可愛い!けど、お盆と綾羽を持つって言うのもなぁ。

現にさっき階段から足を踏み外して落ちそうになったばっかりだもん。




「じゃあ、私がお盆持つから美亜は綾羽をだっこしてあげて」


「うん、ありがとお母さん。」



さっすが、私のお母さん。







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