純愛小説家
「ここに住んでる人かなって思って。カギ持ってたし。で、開けるの待って私も入ろうと思ったんだけど…。私の格好が怪しかったのか、距離おいて待ってて…」
「…………」


その車種と。
どんな感じだったのかを聞けば、すぐに断定できるのに。

俺はそれを聞けなくて…。


「二回目、鳴らした時かな。私が帽子とサングラス取って、宥の名前口にしたら。急にその人、出てっちゃって…」
「!」

─ドクン…


瞬間。
確信したかのように、激しく心臓が音をたてた。


「車に乗って、行っちゃったんだよね…」


─ひかりだ


…と…。


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