純愛小説家
瞬間。


「っ…」


懐かしい顔が画面に映し出されて。

出会った頃の、琴音。


─ふっ…


自然と。
顔がほころぶ。

どうやら。
映画をやっていたらしい。

俺と琴音が出会うきっかけになった。
俺の小説が原作の、あの映画。

偶然にしても。
いい、


「タイミング、だよな」


別に。
琴音がテレビをつけろとか、この時間に観ろ、とか言ったわけではないけど。

やっぱり。
波長が合うのか。

俺はその懐かしい映画を観ながら。
何となく。
励まされてるような気がした。

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