純愛小説家
ただ、涙が流れた程度だったけど。


「……………」


泣き叫んだ程の、疲労感、みたいなだるさが俺を襲って。

呼吸が苦しくなった。

それでも。
泣いたおかげで。

少しだけ、気持ちが楽になったような気がして…。

ため込んで、吐き出せずにいた感情を。

少し、オモテに出すことが出来たからなんだろう。

泣くと、すっきりする、聞いていたけど。

これは俺にも当てはまっていたらしい。


「…コーヒー、飲むかな…」


映画が終わって、エンドロール。

【原作 矢野 伊月】

クレジットが流れた。


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