純愛小説家
緊張…していなかったと言えば嘘になる。

タクシーを降りて、歩きながら。
鼓動はいつもより、速度を増して刻んでいた。

でも。
不思議と、その緊張感は心地よく。
いい天気、だったからかもしれない。

空を仰ぐと。


─フッ…


自然と笑みがこぼれた。

土曜の午後。
どこまでも蒼く、晴れ渡った空。

今日は。
そこにいるだろうか?

あと少し。
次の角を曲がれば、三嶋がいるかもしれない、公園が見えてくる。

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