農民生まれの魔女

一方その頃イヴは………

「この校舎何で出来てるんだろうおじ様の家もそうだけど壁がとても硬いのよね」

そう言って壁を叩く姿はどう見ても不審者としか言いようが無い
ギリギリ、子供だから不思議ちゃん
と思われてるだけだ

そうして学校を探検していると
イヴは何かを忘れている事に気付いた

「あ!アレンおいてきちゃった…
まっ、いっか」

そう、イヴはとてもマイペースなのだ
相手が焦って探しているのも知らず


学校を探検している途中
大きな扉を見つけた

好奇心旺盛なイヴは何の迷いも無く
その扉を開けた
扉の向こう側に映っていた光景は
とてもイヴの興味をそそられる光景だった

この場所で行われていたのは
魔法の実技試験だった

イヴは初めて自分以外の人が
魔法を使う所を見た
そして自分もあんな風に魔法が操れたら
と思うと居ても立っても居られなくなって来た

イヴがそわそわしていると

「ねぇ、君見ない顔だねもしかして転校生?」

同じ洋服を着た眼鏡の男の子が話しかけて来た

「そ…そうだよ」

いきなり話しかけられて
心の準備がまだ出来ていなかったイヴは
ぎこちない返答になってしまった

「君、すごいね
この学校結構広いのに一人で来れるなんて」

この眼鏡の男の子はイヴが一緒に来た人を
置いて来た上に探検してたらたまたま
着いたなんて夢にも思わないだろう

「え…あ、ありがとう」

イヴは説明するのが面倒くさいので
適当に相槌をうった

「僕の名前はレム・カリビアン 、よろしくね」

「よろしくお願いします」

イヴはペコッとお辞儀した
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