農民生まれの魔女

「え、私何かしたっけ」

イヴがおろおろしていると
クラスのリーダーっぽい女子とその取り巻きがこちらに来た


「あなた、さっきケイトと仲良く話してたけど
ケイト様の事狙ってるなら止めといた方が
身のためよ」

へぇ、さっきの子、ケイトって言うんだ


「なによ貴方、話聞いてますの
このお方はケイト様の婚約者ですのよ
しかもローズ様は公爵家
貴方も一応はそういうことになっていますけど
魔法の使えない落ちこぼれでしょう」


ちゃんと聞いていたのに取り巻きの人、五月蝿いな



「後、ケイト様は高貴なお方なのよ
それも王家ラクロスの血筋を一番強く引かれているの
文武両道とても素晴らしい
この学校の王子なのよ
今のことは事故として見てあげるけど
今度ケイト様に話しかけたらパルソン家の顔に
泥を塗ってあげるわ」


はぁ、入って早々厄介な事に巻き込まれたな
あまりみんなに関わらないようにしよう

それに、巻き込まれたら今まで私に良くしてくれた、おじ様に示しがつかないもの

名字を偽装してもらった方が
精神的に楽かもしれない
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