好きだと思うんですがっ!?
星野くんとよく目が合うって思ったのはきっと、あたしの方がよく星野くんを見てたから。
他の人を見る回数以上に、星野くんの事を見てたとすれば、よく目が合うと感じてもおかしくない。
そうする事で、目が合う回数が増えたとしてもおかしくない。
……でも、それでも、星野くんだってあたしの事が好きだったハズだ。
例えあたしが“好き”だというフィルターを通して彼を見てたとして、それを差し引いて考えたとしても、星野くんがあたしに接する態度と他の子に接する態度とでは違いがあったと思う。
だって、古柳くんですらあたしとよく目が合ってたって言ってた。あたしからすれば目が合ってた記憶すらない程度。
もし、星野くんも同じように、目が合ってるって思っていたのはあたしだけたったとすれば、わざわざあたしに声をかけてきたり、絡んでくるのはおかしい。
古柳くんがそうなように、それをするなら、視線を感じて“好意を持ってる側”がする行動だ。
だけどーー。
思わず顔を上げて空を見上げた。考えれば考えるほど、涙が溢れて今にも溢れそうだった。
あたしはずっと斜に構えて、あぐらをかいてた。
星野くんがあたしの事を好きなんだったら、言ってもらうまで待てばいい。
そんな横柄な態度が、今回の結果を生んでしまったのかもしれない。
ーーバッドエンド。
あたしはきっと、選ぶ道を間違えてしまったんだ。
どこで間違えたんだろう?
どこまで遡ればハッピーエンドに辿り着くんだろう?
そんな風に思ってたあたしの鼻を何かが掠めた。