好きだと思うんですがっ!?

まっ、待って。本当に話が噛み合わない……。


星野くんはおかしな事を言ってるのに、その目は嘘を言ってない。

じゃあなんでこんな事になってるんだろう?どうして話がこんなにも噛み合ってないんだろう……?


あたしはゆっくりと、その時の状況を思い出した。


ーーあの時、映画を見た帰り道、あたしが電車を降りて、その後に星野くんがなにかを言ってた。

というか、なにかを言おうとしてた。


なに?って聞いても、ずっとあたしの名前を呼ぶばっかりで、特になにもーー。



ーーウキタ。


ウ キ タ !


ウ・キ・タ・!



……あれ?

あたしは空いている方の手で、頭に手を当てた。


「……あれって、もしかして、あたしの名前を呼んでた訳じゃなかったーー?」



何かがストンと脳内に降りてきた感じ。言葉を入れ替えるととても辻褄が合う。

でもそれって都合がいい解釈じゃない?

そう思うけど、その考えを否定する術はもう持ち合わせていない。

この状況と星野くんの言葉が、それを裏付けていて、あたしの頬はどんどん熱を帯びていく。


……あれは、あたしの名前を呼んでる訳じゃ、なかったんだーー。




ーースキダ。


ス キ ダ !


ス・キ・ダ・!


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