好きだと思うんですがっ!?

そう言葉を入れ替えると、全てに合点がいった。

どうしてあの時、星野くんは周りばかりを気にしていたのか。

どうして顔を赤らめていたのか。

どうして、あたしの名前ばかりを呼び続けていたのかーー。


「……だって、名前を呼ばれてるんだとばかり思ってたんだから……」


あんな口パクで言われたって、わかる訳ないじやん。


「だからあたしは、星野くんがなにを言いたいのか分からなくって、何度も聞き返してたんじゃん……」


しりとりした時みたいにまた、よくわからないゲームでも始めたのかと思ってた。


「あたし、なんで? なんて言い方もしてない。あたしが言ったのは、なんて?だし……」


もしこれがただの伝言ゲームだったのなら、答えがちゃんと伝わらないまま、あたし達はゲームオーバーだ。


でも、これはゲームじゃない。それなら、今ならまだ、訂正が効くのかな?

訂正してもいいのかな?

それならあたしは、ちゃんと答えてもいいのかな?


きちんと、星野くんに向かって、正しい答えを。

あの時の返答をーー。


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