好きだと思うんですがっ!?
「そんなの……」

「そんなの……?」


ゴクリと生唾を飲み込んで、返事を待った。星野くんは一呼吸置いてから、こう言った。


「……シャクだから言わない」

「えっ、なんで?」


そもそもなんでシャクなのよ?どーなったらそういう発想になるのよ?


「だって、正直、おれはてっきり浮田の方が俺に好意を持ってるんだと思ってたし」

「……えっ?」


なんでそうなるの……?なんで、そう思ったの……?

正直あたしの頭は混乱していた。


「視線送ったら返してくるし、授業中だって俺の方ばっか見てただろ」


いやいや、そんな事は……。


「それに俺と話してる時の浮田、ウキウキしてたし、ほかの奴と話てる時とは態度も違ったろ?」


まっ、待って……あたし、そんなつもり一切ないんだけど……。

星野くんの事、意識してなかった。だからこそ目が合った時もノリで返してたっていうかーー。

でも待って、古柳くんもあたしと目がよく合ってたって言ってたよね?

その時は合ってた記憶すらないから、星野くんは確かにちょっと特別だったのかもしれないけど、でもあたしあの時は気持ちに無自覚だったわけで。


……でもそれが、結果的に星野くんの勘違いを呼んだーー?


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