― BLUE ―

「そのお友達さー、早く来るといいね〜」

「あ、はい。どーもです」


そして上の空。
あまり相手をしないでいると諦めてくれたのか数人で集まっている輪の中に戻って行った。

だけど約束の時間を過ぎても杉本はまだ現れない。

周りで待ち合わせをしていたと思われる人たちも、どんどんいなくなってきた。


遅い。
あたしの時間だけがゆっくりと過ぎているような気すらしてくる。


「ねーねー? 連れの人まだこないじゃん」


またさっきの人だ。


「俺らと一緒に遊ばない??」


今度はもうひとり加わって、ふたりに囲まれる。


「大丈夫、安心して。ほら、あっちでみんな集まってるからおいでよ」


指差す方を見れば結構たくさんの人が集まっていて、そこには女の子もたくさんいるのが見えた。

ナンパかと思ったんだけど、それを見てすこしだけ安心した。行くことはないけれど。


「いや、いいです」


何度も断っているのに酔っ払っているのかしつこく誘ってくる。うざいな、もお…。


「ほら行こ!」


あたしの腕を掴んで来たので、それを振り払おうとしたとき


「辻っ!!」


あ、杉本だ。


「ごめん遅れちゃって」


あたしを見つけて走って来てくれたんだとわかる。息が少し上がって白い息を何度も吐き出した。

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