暁天の星
【晴都】
リュウから渡された携帯を受け取る。
晃からだってことは画面を見なくても分かった。
「もしもし?」
『晴都?』
耳に当てた携帯の向こうから、晃がどんな顔してるかなんて想像つく。
『何あったか知らねえけど、お前は学校は行け。』
「今日は無理。」
『無理じゃねえよ。』
「いや、無理だから。」
『なんで?』
なんで??
「ほっとけねえじゃん。」
『じゃあ質問を変える。お前は菫から何を聞いたの?』
何も聞いてない。
こいつは俺に涙を見せただけ。
「別に菫に休めなんて言われてねえけど。」
『分かってるよ。わたし今から帰るから。』
俺が菫といたいって思うのは悪いことじゃねえと思う。
菫の真上で話してたから、うるさくて目が覚めたんだろう。
大きな寝起きの瞳が、ビー玉のようだった。
『菫起きてる?代わって。』