暁天の星
リュウに携帯を返す。
菫と2人で留守番だし、思いがけず俺もサボれるからラッキー。
だなんて言ったら怒られっから黙ってっけど。
学校やら幼稚園やらに行くやつらを玄関まで見送った。
誰か来ても絶対に出ないで無視しろと何回も言う里香。まじで心配性すぎ。
「ハル〜。」
リビングで俺を呼ぶチビの声がして、早急に戻った。
ってことで適当に絵本を読んでやる。
2冊読み終わったところで菫は夢の中。
寝たな。
そのままブランケットかけてソファで寝かすことにした。
じゃ、俺は立派なサボりだけど、サボりだって思われんのは癪だからちょっと勉強でもするか。
と思い部屋から軽く勉強道具を持ってきてダイニングテーブルに広げた。
菫はソファで爆睡。
そのすきにやれるだけやる。
晃は勉強しろなんて口うるさく言ったりしねえけど、勉強が損になることなんてない。
というか俺達みたいな境遇の人間は、何か武器が必要だ。
だからやれるだけのことはやるし、人より何倍も努力して生きてかなきゃいけねえと思う。
生温く生きていけるほど世の中甘くねえことなんて分かってる。