暁天の星


「ハル…?」

「飯だ。菫の好きなチーズリゾットかトマトの冷製パスタ、どっちがいい?」

「…トマト。」

「わかった。待ってろ。」



短い髪をぐしゃっと撫でてキッチンに立つ晃の元へ。




「晃、菫がトマトがいいって〜。」

「え!?チーズリゾット温めたけど!?」

「え〜…。」

「ごめん、どっちでも美味いから許せ。」

「しゃーねえけど。」

「つかその寝ぼけた頭冷ましてこい。寝起きでブサイクだそお前。」




めちゃくちゃ言いやがる。




晃が飯の準備をしてくれてる間に、菫と洗面台に顔を洗いに行った。


午前中寝れるなんて最高の気分。



頭を覚醒させてからリビングに戻ると、晃が食膳を終えていて。



3人で里香の作ったチーズリゾットを黙々と食った。




「で、結局菫は何があったの?」



シーンと静まり返る空間。


別に会話が弾んでるわけじゃなかったけど、さっきまでと異様に空気が違う。



「まあまあ。」

「まあ、じゃねーよ。休んどいて何言ってやがる。」




俺のフォローも晃には無駄なんだよな。



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