暁天の星
「てめえらが休むことは勝手だけど、私にはそれを知る必要がある。吐け。」
光を宿した晃の目に吸い込まれるようだった。
グレーがかった特徴のある瞳は俺達を捉えて離さない。
俺は菫がぐずった理由なんて知らねえし…。
これ以上のフォローも、なんの意味も持たない。
だけど菫は頑なに口を閉ざしたまま。
晃は菫が何か言うのを待ってたみたいだったけど、先に沈黙を破ったのは晃の方だった。
「言いたくねえ理由あんの?」
黙って首を横に振る菫。
「菫を責めようなんて思ってない。お前が自分で抱えていけるなら聞こうとも思わない。だけど、休んどいてそれはねえよな?1人で戦おうとすんな。」
晃はそのグレーの瞳に菫を写した。
穏やかな口調なのに強さを帯びている。
それは言霊のようなもので。
菫が息を吸った。
「マキちゃん…。」
ぽつりと吐き出された言葉は宙ぶらりんのまま、俺達はその一言で何かを悟るしかなかった。