暁天の星


「返事は明日でもいいから。」


それだけ言って原田くんは友達の元へ行っちゃった。




はあ…。

どうしよう。



誘ってくれたことはすごく嬉しい。


今も原田くんは男の子たちの輪の中で笑ってる。

そんな人が声をかけてくれた。



でもあたし、デートなんて行けないよ。



家の事情はもちろんそうだけど、休日はなるべく家にいたい。



家事もチビちゃん達のことも、リュウや晃に任せて遊びに行くことなんてできないし。



行ってきなよって言ってくれるのは分かってるけど、あたしが家にいたいんだもん。



でもなんて言って断ろう…。





原田くんに言われたことが頭から離れない。



なんか頭痛くなってきた…。




今日も授業はないけどホームルームがお昼前まで続けてある。


先生の言葉なんて全然入ってこなくて、ずっと原田くんのことを考えてた。




断るのも申し訳ない気がする…。


晃に相談してみようかな。





でもあたしの気持ちは家にいたいってことだよ。


デートに行きたくないわけじゃなくて、家にいたい気持ちの方がずっと強くて。



でもこれを説明するのには、うちはちょっと複雑だからなあ。





なんてずっと考えてたら。


知恵熱を出したみたいで早退することになりました。




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