プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
雪さんが持ってくれた袋を指差す。
彼女は「あぁ」と気づいて、私のバッグだけテーブルに置くと、豆の入った袋を上下に揺らしてみせた。
「二キロくらいでしょうか」
ご名答。
雪さんの腕は量り器の機能まであるらしい。
優れものだ。
「全然ダメ。集められなかったの」
どうしよう……。
祐希に顔を合わせられない。
ソファで頭を抱えた。
「あの、日菜子様……」
私の前に立った雪さんを見上げる。
なぜか微笑んでいる。
私を労うためか。
だとしたら、雪さんには悪いけれど効力ゼロだ。
「差し出がましいかとは思ったのですが、私のほうでも探してみたんです」
雪さんがテーブルへ振り返る。
するとそこには、大きな袋が置かれていた。
今の今まで気づかなかった。
「ピンクブルボン、なんとか六キロ集まりました」