プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
「――え!?」
驚いてソファの背もたれに身体をのけ反らせる。
あまりにも勢いが強すぎて、ボーンと跳ね返された。
「……えっと、どういうこと? 雪さんがピンクブルボンを六キロも集めたの? 私が一日歩き回ってやっと二キロかき集めたくらいなのに?」
すぐには理解し難い。
希少価値が高くて、なかなか手に入らないと言っていたのは雪さんだ。
そして、それは真実だった。
それなのに、どうしてここに六キロもあるの……?
「実は、知り合いにコーヒーハンターがおりまして」
「コーヒーハンター!?」
そんな職業があるのか。
「コーヒー豆のプロでございます。その彼が少し前に帰国したという話を聞いていたものですから。もしかしたらピンクブルボンを大量に確保しているかもしれないと思いまして連絡を取ったところ、六キロなら分けられるとおっしゃっていただきまして」
そんな神様みたいな人が現れるなんて――。
というか、雪さんって本当に何者なんだろうか。