プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔

その祐希は今日も朝から七号店だ。
オープンは明日。
やることはまだあるんだろう。
オープン準備はやり過ぎて困ることはないだろうから。

私は今日、コーヒーを淹れるために必要な備品を調達して七号店へ届けよう。
コーヒー豆は明日の朝一で持って行くと決めていた。


「それじゃ、いろいろ揃えてから七号店へ行ってくるね」

「はい、頑張ってくださいね」


ヒラヒラと手を振りながら、美月は私を送り出してくれた。

近くの百貨店でコーヒーフィルターや電子式のドリップポットを手に入れ、七号店へ向かう途中に見つけた百均へ立ち寄った。
お目当てはあまり大きくなく、コーヒーを入れても熱さでへたったりしない紙コップだ。

すぐにそれを見つけカゴに大量に入れたところで、ふとあるものが目に入る。
それを見て、あることを思いついた。
ちょっと手間はかかるかもしれないけど、なかなかいいアイディアじゃないか。
自画自賛で少し多めにカゴに入れ、ほかにもひとつ追加する。

レジで精算を終えると、かなりの量の荷物になってしまった。
それらを両方の肩に半分ずつかけ、やっとの思いで七号店へ辿り着いた。

店内は開店前日だけあって、多くのスタッフが忙しなく動いている。

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