プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
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自宅へ帰ると、雪さんは「ロースト完了でございます」と誇らしげに報告してくれた。
「五百人分と言わず、もっと多くの方にお楽しみいただけるかと思いまして、八キロ全てローストしてしまいました」
「そう! それは助かる!」
連日の疲れも吹っ飛び、彼女の肩をポンと叩く。
雪さんのことだ。
もしかしたら、きっちり六キロ分だけのローストでとどめておくと思ったのだ。
帰ってから教えてもらって自分でやろうと、ちょっと気が重かったのは事実。
その作業が減っただけでも、とてもありがたい。
というのも、私にはこのあとまだやることがあったからだ。
食事もそこそこに自分の部屋に切り上げた。
ノートパソコンで作りたいものがあった。
百金で買ってきたラベルの大きさを確認して、そのサイズに見合ったものでデザインを考える。
とはいっても、ネットのフリー素材を配置するだけのお手軽なもの。
エンジェルレインのロゴも忘れずに入れて、悩むこと二時間。
時刻はあっという間に午前0時を回ってしまった。
これ以上デザインに時間を割くことはできない。
おおまかなところで妥協点を見つけ、完成形とする。