プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
◇◇◇
「祐希、おはよう」
まだ夜の気配が薄らと残る、午前五時半。
私が玄関から出て行くと、ストレッチをしていた祐希は目を見開いた。
その目が“いったい何事か”と訴えている。
「今からジョギングに行くんでしょう? 私も連れてって」
「……は?」
聞こえなかったか。
祐希は片足を真横に伸ばしてしゃがんだ状態のままポカンと口を開いた。
「私も走りたいの」
「……なんの冗談を」
「冗談じゃないってば」
その証拠に私の姿を見てほしい。
動きやすいストレッチ素材のパーカー。
ハーフパンツの下には、祐希同様にスパッツ。
足元だってジョギングシューズだ。
テンションを上げるためにビタミンカラーで全身をコーディネートしてみた。
昨日、ショップの店員さんと走りやすさを追求した末に出来上がったスタイルだった。
「眩しすぎます」