プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
◇◇◇
タクシーが停まったのは、ベージュ色をした三階建ての建物の前だった。
ここに涼香さんと暮らす部屋があるのかと思うと、強引に下ろされても足がすくんだ。
「来てください」
「……やだ」
ささやかな抵抗を試みる。
本当に嫌だった。
無駄だとわかっていても、素直に頷けなかった。
「教えてあげますから」
「教えるってなにを」
聞いてすぐにピンときた。
私が祐希にお願いした無茶苦茶な“レッスン”だ。
涼香さんと住む部屋でそんなことをしようとするなんて、どうかしているとしか思えない。
「やだ。もういいから」
知らなくていい。
祐希の身体は知りたくない。
「僕がどれだけ……」
“どれだけ”、なに?
意味深に言葉を止めないで。