プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
そんなこともわからないのかと言われたようだった。
「日菜子さんから離れたほうがいいと思ったから」
「だからどうして?」
キスしたから?
私が結婚を止めると言い兼ねないから?
「……僕の問題」
それじゃ全然わからないよ。
祐希は誤魔化すと、私を胸に引き寄せた。
一気に息を吸い込む。
動きを封じ込められた身体の奥で、心臓が存在をアピールするように早鐘を打ち始めた。
「祐希……?」
名前を囁いた唇は、すぐに彼の唇に飲み込まれた。
「ちょっ、待って!」
顔を逸らして彼の胸を両手で押しやる。
ところがそれも虚しく、「もう無理だから」と私の腰を引き寄せ、彼はもう片方の手で私の頭をがっちり掴んだ。
呼吸もままならない性急なキスが、私の気持ちを煽っていく。