プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
彼女への挨拶を皮切りに、祐希に伴われて第二事業本部内をくまなくペコペコしつつ練り歩く。
総勢二十名ほど。
誰も感じの良い人だった。
そして、みんなとても忙しそうだった。
全員への挨拶を終えると、パソコンを立ち上げる間もなく祐希が「出かけましょう」と私に声をかける。
「えっ、これから外に?」
咄嗟に丁寧口調が出てこず、祐希の目が鋭くなる。
「……出かけるんですか?」
言い直しを余儀なくされた。
「売上不振に陥っている直営店に行かなければなりません」
いったん腰を下ろした私は、すぐに立ち上がることになったのだった。