プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
意識が別のほうに逸れてホッとする。
さすがにシャワーキャップでは不十分で、しっとりと濡れてしまったのだ。
「大丈夫だよ。雪さんが戻ってくるまでこのままで」
祐希の手をこれ以上煩わせたら、あとでどんな毒舌を吐かれるかわからない。
はっきり断ったはずが、祐希ときたら私を部屋まで送り届けるとさっと身を翻し、戻ってきたときには雪さんが今朝持っていたものと同じ救急箱を手にしていた。
ソファに座る私の前に腰を下ろした祐希が、慣れない手つきで濡れた包帯を解いていく。
「別によかったのに」
「蒸れて臭くなっても?」
「うそ! 臭い!?」
急いで足を引っ込めようとすると、祐希に即座に掴まれて阻まれた。
力を入れたせいで痛みが走る。
「冗談ですから暴れないでください」
誰のせいだと思っているのだ。
臭いと言われて気にしない女性がいるはずない。
「変な冗談はやめてよ」
「痛いですか?」
顔をしかめたのを見られたみたいだ。